40 ページ41
この日の夕食もお肉が多めのメニュー。
ピンク色だった瞳は虹色に戻ったが、此処にいる幹部全員が既に仕組みを知っているのでもう誰も驚く者はいなかった。
一足先にビーフステーキを食べ終えたグルッペンがA含め全員の幹部に話し始めた
「Aは明日から仕事についてもらう。主な内容は狙撃兵の指導と書類作成。偶にエーミールと一緒に戦争での作戦も考えてもらおうと思っている。そして、世間にはAのことを公表しない。」
「え、なんで?」
シャオロン含めほぼ全員の幹部が疑問の声をあげた。Aも声には出さなかったものの同じように疑問を抱く。
「嗚呼、まだ公表しないだけであって状況に応じて公表する可能性もあるゾ。ただまぁ、基本的には出さない方針で行きたい。Aは非常に強い女だ。あんまり他の国に見せると変に目をつけられる可能性もあるからな。」
(成程。強力な軍事国家の女幹部、ましてや狙撃兵となれば目をつけられるのも無理はない。国の安全を考えた上での決断か。)
だがそのまま話を聞いていると、どうやら全く表に露出しないわけではないらしい。パーティーや儀式、もしかすると外交に出ることもあるようだ。
何故外交まで出席させられるのかは定かではないが、それは恐らく私に学がある為であろう。
元々勉強は好きだったので語学と数学、歴史には自信がある。
とはいえ過度な自信は禁物。訓練と並行して勉強もするとしよう。
「____俺からのAについての話は終わりだ。何か質問等々あるものは?」
誰も手を挙げなかった。一先ず全員が納得できたということで良いのだろう。
そこからは最初の頃より会話も弾み楽しい食事となった。だがあの食害というものには慣れない。今日はされなかったもののエーミール様と鬱様が犠牲になっていた。
『御馳走様でした。』
___部屋に戻ろうとしていると後ろからショッピ君に声をかけられる。
「明日からの仕事の話したいから今から俺の部屋行かへん?」
「あ、ショッピ君が女を誘っとる!夜に2人きり、何もな…
「煩いです大先生。」
ちゅめたい…と言う鬱様に彼は蹴りを炸裂させる。
そして何事もなかったかのように歩き出した。
『少しだけ待ってて。ロボロ様にイヤモニ取りに来てって言われてるから。』
「おっけー待ってるわ。」
255人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未雨(プロフ) - エモンガさん» コメントありがとうございます。頑張って更新ペース上げてくのでこれからもよろしくお願いします! (2023年2月26日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 初コメ失礼します!応援してます!投稿も頑張ってください! (2023年2月25日 17時) (レス) @page30 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
未雨(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。是非是非夢主ちゃん描いてあげて下さい!これからもよろしくお願いします! (2023年2月15日 23時) (レス) id: 490941137f (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 未雨さんの書き方大好きです〜!夢主ちゃんの瞳の色も気になるところ!!良ければ描かせてもらってもよろしいでしょうか…? (2023年2月15日 18時) (レス) @page21 id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:未雨 | 作成日時:2023年1月24日 23時