129.いじめがあった。 ページ29
「いじめがあったらしくて、その加害者が次々と事故にあったんだって。しかも、どれも変な事故。ベランダの柵が崩れて落ちたり、理科の実験中に、いじめをしてた子だけフラスコが爆発して大火傷したとか。やけどしたのはその子だけなの。他の子もいたのに、他の子は何も無かった。」
「え、ちょ、それホントなの?」
弥子が疑う。そりゃあそうだ。
普通だったらありえない話だ。
「本当だよ。大人たちの中で結構な騒ぎになって、近づかない方がいいって言われてたし。」
「それで、騒ぎは解決したのか?」
「いじめられていた子に全員で謝ってから、変な事故はぱったりなくなったんだって。いじめられっ子は転校しちゃったらしいんだけどね。」
「それの事故の原因ってなんなのよ。」
「10年前……だから、今からすると20年前。20年前の幽霊の祟りなんじゃないかって。」
「た、祟り……!?」
美幸が大きく頷く。
「お姉がこの学校に通ってた時代のまた10年前。いじめがあって、自○した女の子がうちの学校にいたらしいの。」
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作者名:M 1 R A 7. | 作成日時:2020年6月18日 8時