星の私とあなたの49日3 (ページ16)

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116.ポルターガイスト。ページ16

まさか、こんな所で、ポルターガイストにお目にかかれるなんて……。

驚く暇もなく、今度は別の机が私たちを襲ってくる。

「逃げろ!!!」

また太輔に引っ張られる。

私たちに向かって飛んできた机は、太輔の頬をかすり、綺麗な健康的な色の肌に、赤い切れ目が入る。

「太輔……。」

「あ？これくらいなら大丈夫。とにかく、いいか？ふた手に分かれる。奴を混乱させる。」

「うん！」

「じっとするなよ。常に逃げろ！」

「うん！」

私は右、太輔は左に。

しばらく、私はずっと逃げていた。

机という机がどんどん飛んでくる。

あんなのが当たったら、ひとたまりもない。

ただの怪我だけで済むようには思えない。

それだけの、スピードで飛んできていた。

前髪が届きそうな所を猛スピードで椅子が飛んでいく。

「太輔！こんなのキリがない！」

「喋ってる暇があったら逃げろ！俺だってどうすることも出来ないんだよ!!」

「そんなこと言ったって……」

「……!!!A!!!後ろ!!!」

太輔に言われた時にはもう手遅れだった。