星の私とあなたの49日2 (ページ9)

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59.愛されていない。ページ9

「お通夜の時、言ってたんだよね、うちのお母さん。」

「なんて？」

「咲里に向かって、好きでこんなことやってるわけじゃないんだから、って。」

「………」

「だから、私は愛されてないって思ってた。親にすら、悲しんでもらえないんだな…って。」

「いや、………それってさ、どこだって自分の子供の葬式なんか出したくないと思うんだけど。」

「…………あ。」

そっか、そういう意味だったんだ……。

あの言葉は、決して、私の葬式を面倒くさがって出たものじゃなかったんだ。

平然としていたのだって、みんなの前で頑張ってただけで、本当は辛くて悲しかったに違いない。

お母さんはそういう人だ。あたしが強がりなのは完全にお母さんからの遺伝。

____そうだよね、子供の葬式出して喜ぶ親なんて、いるわけない…よね。

いくら反抗したって、お母さんは私の事、ちゃんと見守ってくれてたじゃない？愛してくれてたじゃない？

………でも、今更気づいたって、もう、遅い____。