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96.錯乱。 ページ46
「ごめんね、藤ヶ谷くん。千依、昨日の事故のショックで、ちょっと混乱しているみたいなの……。」
「そう、ですか…。」
「また、来て貰えるかな?」
「はい。……また、必ず。」
太輔は千依に背を向ける。
病室を出る時も、「いや、殺される!!!」と、千依の切羽詰まった声が聞こえた。
帰り道、私と太輔に、錯乱した千依の姿が目の裏に焼き付き、一言も喋ることができなかった。
私の名前を呼んだ千依、『殺される!!!』といった千依、そして、『祟り』と、はっきり言った千依。
千依。昨夜、………何があったの……?
ただ、普通に窓から落ちたわけじゃないことは明らかだった。
何かあったんだ。
それも、千依をあんなふうにさせる何か………が。
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作者名:M 1 R A 7. | 作成日時:2020年5月23日 17時