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92.病院 ページ42
「いいよ、分かった。先帰ってて。あたし一人で行くから。」
「待てよ。」
振り返ると、面倒くさそうに言った。
「わかったよ。付き合うから。今回は特別な。」
それだけ言って、病院のある方へUターンした。
太輔が受付で千依の病室を聞く。
「703号室だって。個室らしいよ。」
「うん、分かった。行こっか。」
すると、ちょうどエレベーターが来た。
すると、開くドアの向こうに、弥子、美幸、瑠夏の顔が見えた。
「え？藤ヶ谷くん……」
瑠夏が大きな声を出す。
美幸も目を見開く。
弥子は前回のことがあったから、あまり驚いた様子は見せなかった。
「よっ」
「千依の……お見舞いに来たの？」
「あぁ。」
美幸達が驚くのも無理はない。
同じクラスなのに、1度も千依と話したことがない。
また、親しくもない。
意外に思うのが普通であろう。
「そっか、……私達もね、今、行ってきたの。」
「ふぅん。で？どんな感じだった？」
「ど、どんな感じって……」
3人が顔を見合せ、その場に思い空気が流れる。
何よこのムード。千依、そんなに悪いって言うの？
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作者名：M 1 R A 7. | 作成日時：2020年5月23日 17時
