星の私とあなたの49日2 (ページ22)

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72.酷い事をした後悔。ページ22

「……わかってるよ。」

弥子が心痛な表情で答える。

「あたし、Aに酷いことしたんだもん。そう思われて………当然だよ。今あたしが咲良子達にされてることだって、仕方ないんだよね………Aもずっと、こんな気持ちだったのかな……」

弥子は、今にも泣きそうだった。

私まで、喉の奥が疼いてくる。

弥子、ちゃんと反省してくれたんだ……

いじめに加わりながらも、罪悪感は、あったんだ……

「あたしとAね、親友だったんだ。知らなかったでしょう？」

知ってるよ、と太輔が言った。

弥子がちょっと意外そうな顔をして、そのまま続けた。

「親友だから、守ってあげなきゃ行けなかったのに…咲良子達にどんなことをされても、何を言われても、私はAの味方でいなきゃ行けなかった。はずなのに、あたし、Aのこと、裏切っちゃったの……咲良子に逆らったら……次は、自分がいじめられるって思って……」

ついに弥子の目から涙が溢れ、ご飯の上に落ちた。

次々とお弁当の中身が止まらない涙で濡らされていく。

そんなことにも構わずに、涙を流し続ける弥子の背中を、ものに触れられない私は、さすってあげることすらできなかった。