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62.体操着 ページ12

その日も、いつも通り2人で登校すると。


教室のドアの前に、体操着が1枚。



ボロ雑巾のように置かれていた。
上履きの後が沢山付いている。




その隣にたっていた咲良子が、太輔に言う。



「藤ヶ谷、これ踏んで。」



「………は?」




「今日からできた、うちらのクラスの新ルール!これを踏まないと中に入れないの」



咲良子の笑顔は、私をいじめていた時とおなじ、人を見下すような汚い性格丸出しの笑みだった。



体操着に目を落とすと、胸のところに、『大原』と、書いてある。……弥子のだ………



「ほら、早く踏みなよ。中にいる人はみんなちゃんと踏んで行ったのよ。」


笑っている咲良子の後ろで、瑠夏達が気まずそうに俯いていた。



教室の中は変なムードが漂っている。





また始まった……………






誰もがそう思っているんだろう、と悟った。

63.次の標的→←61.いなかったことに。



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作者名:M 1 R A 7. | 作成日時:2020年5月23日 17時

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