星の私とあなたの49日 (ページ9)

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9．渋谷ページ9

Aはため息をつきながら、渋谷の街をプラプラと歩いた。

これから、どうしよう。とにかく暇。

することも、しなきゃいけないことないし、まず、話し相手がいない。

やっぱり、心細い。誰かがそばにいてくれるって、結構ありがたいことなんだな…。

これが49日続くのって、結構地獄。今更のように、途方に暮れちゃう。

いけないいけない、こんな時こそポジティブに。せっかくの自由時間があるんだから、何か、やってみよう。

yutaも『明るい』って言ってたけど、精神がタフなのが私の唯一の取り柄だもん。

とはいえ、どこに行こう、、、

家の近くにある葬儀場。渋谷から地元はちょっと遠いけど、空を飛べばあっという間。

幽霊になった私は空を飛べることを発見した。

高層マンションの最上階に昇ったり、新幹線と競争したり。

すっかり日は暮れ、葬儀場には人が沢山集まっていた。

迷った末、私は足を踏み込んだ。

今流行り(？)のいじめで、高校生の女子が自〇したんだ。

みんなは、どんな反応するんだろうな……。

親の悲しい顔見るのはちょっときついけど、あの咲良子達が反省しているのかどうか。

……ちゃんと、見届けないと。