星の私とあなたの49日 (ページ8)

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8.幽霊ライフ。ページ8

「お姉さんお姉さん！ちょっとはなしきいて！聞くだけでいいから！1分だけ！」

「まった学校サボっちゃった！今夜どうする？クラブ行く～？」

「もしもし、こちら○○商事の山下でございます。明日の件ですが……」

チャラ男にヤマンバギャル、スーツにくたびれた顔のサラリーマン、色々な人が私を踏みつけて歩いていく。顔もお腹も足も、容赦なく靴で踏みつけられている。でも、、痛くない。

「うわぁっっ!!!」

置かれた状況に帰省を発しつつ、状態を起こし、辺りを見回す。

109にハチ公、………あぁ、なるほど。

どうやらここは、渋谷のスクランブル交差点のど真ん中だ。

死んだ時の制服のまま、アスファルトの上に寝っ転がっていた。

…ってか、yutaって人、気が利かなすぎ。

確かにいっぱい渋谷とか来てたから馴染み深いけど。

でも、道のど真ん中に戻すはなくない？

せめて家に送り込んでよ。

そのまま横断歩道を渡り、センター街に出る。

いつもなら人の海のはずなのに、今日は異様に人が少なかった。

電光掲示板を見る。
1月20日午後2時。………死んでから丸１日半がすぎてしまっている。

ショーウィンドウにも映らない私の姿。

やっぱり私は死んだ。さっきまでのことは、夢じゃなかったんだ……。