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44.死んだ理由。 ページ44
「……そういえばさ、Aってなんで死んだの？お前って、自〇するようなタイプじゃないじゃん。」
藤ヶ谷くんの方から沈黙を破ってきた。
「なんか、きっかけとかがあったの？」
「そんな詩的な話ではないけど、きっかけはあるよ。」
それは、今でも痛い思い出として、心に引っかかっている出来事。
忘れたかった、忘れようとしていた出来事。
「嫌なら、無理に話さなくていいんだぞ。」
やっぱり、優しいとこもあるんだね。藤ヶ谷くんって。
その言葉に促され、私はポツポツと話し始めた。
忘れようとしていた反面、誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。
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作者名：M 1 R A 7. | 作成日時：2020年5月8日 0時
