星の私とあなたの49日 (ページ42)

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42.神主ページ42

「さっきのお札、凄かったね。霊感があると、あんなこともできるんだね。」

「……父方のじいちゃんが、神主だったんだ。」

「え!?神主!?」

「多分、俺に霊感があるのも、そのせいだってさ。でも、なんで父さんも弟たちも普通なのに、俺だけ…なのかは謎だけど。」

「ふぅん…」

「それで、例が見えるってわかってから、じいちゃんが札の書き方とか、悪霊の封じ方とか教えてくれたんだ。もうじいちゃん死んじまったけどな。」

「へぇ」

「言っとくけど、お前が真似したって、できるもんじゃないからな。」

「わかってるよ。」

別に真似するつもりないけど。

あ。そういえばまだ言ってない。

「ねぇ、ありがとう。……助けに来てくれて……。」

ありがとうとかいうのいつぶりだろう。

いつも、反抗期だったからかは分からないけど、本当にありがとうのあの字も言ってなかったから。

すると、ぽん、と下げた頭の上に手が置かれる。

もちろん、触れたわけじゃないけど、

でも、確かに、藤ヶ谷くんの暖かくて大きな手が私の頭の位置にあった。