星の私とあなたの49日 (ページ5)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:13,049 hit

5.こんにちは。ページ5

開いたん目に映ったのは、美少年の顔。

黒髪にちょっと茶色が混じる綺麗な目、背が高くて、とにかくCMに使えそうな真っ白い肌。…白すぎる。

「あ、やっと目覚めた。おはよう！」

「ここは…あっ！」

「あ、思い出した？死んだこと。」

…結構ズバズバ系だなこの人。

「うん…」

天使が真っ白な学ランの胸ポケットから手帳を取り出して、羽根ペンでサラサラと書いていく。

ここまで白だとちょっと逆に変な感じ…。

「A、1988年生まれのO型。本日2005年1月18日。午前12時36分、自宅マンションのベランダから飛び降り自〇。…っと。これで間違いないよね？」

A、私の名前。今まで言われてきた情報、全部正しかった。

「ない。…てか、あなた誰？」

「僕はyuta。…なんか君、元気そうで良かった！」

急に優しい口調…その見た目でずっとその口調だったら完璧なんだけどな…笑

「……え？なんで？」

「自〇した子だって聞いたから、相当落ち込んでるのかなーって思ってさ、どうやって慰めればいいかとかシュミレーションしてたけど、必要なさそうだね！」

「メンタルなら全然大丈夫。死んだおかげでなんかスッキリしてるから。第一、この世に未練を残した事故死とは違って、本当に死にたくて死んだ自〇なの。だから、今死んでよかったって思ってる。」