星の私とあなたの49日 (ページ32)

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32.北山VS弥子ページ32

「は？ばっかじゃねーの？お前。」

北山くんが今日もいい感じのピアスを揺らしながら続けて言った。

「人の気持ちを考えたら、なんてお前に言う権利あんのかよ。この人殺しが。」

勝ち誇った様子に、少し顔を曇らせる弥子

北山くんよく言ってくれた。いつもチャラくて、バカにしたような態度で、そのくせチャラくてイケメンって女子に何気人気あって、ずっとムカつくやつだって思ってた。

死んで初めてあんたのこと見直した。

おもしろがってるだけってのは知ってるけど、

私は密かに北山くんに拍手を送った。

人殺しー、人殺しー、と、北山くんのグループのみんなが教室を走り回りながら騒ぎだす。

学級委員がほんと北山くんってのが衝撃だけど、

もう1人の山口さんがしっかりしてるから、まあまあクラスが成り立ってる気がする。

その山口さんが「やめなよ！」と、声を大にしても、病むことは無い。

1時間目のチャイムがなり、英語の先生が教室に入ってきて、ようやく、

「人殺し」コールが静まった。