星の私とあなたの49日 (ページ4)

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4. さようなら。ページ4

凍ったように冷たい手すりをよじ登り、鉄柵の外に足を投げ出す。

後ろ手でしっかりと手すりを掴んで、そのまま暫く夜景を見ていた。

今夜は闇夜で星一つさえ無かった。でも、東京だからかは分からないけど、まだいくつもの明かりが灯っていた。

あ！ひとつ消えた、あ、またひとつ……。

こんなふうにあたしの命も儚く消えていくのだろうか。

14階のマンションの最上階。ただでさえ元から天井が高いマンションだから、多分6階で死は確実。

躊躇のちの字もなかった。

むしろいじめから解放されることが嬉しくて仕方がなかった。

……じゃあ、またね。

意を決して手すりから手を離した。

…あれ？意外と長い。落ちてくのって。

自〇するから、天国には行けないだろうなぁ、

どうか、どうか天国では幸せになれますように。

そう思った瞬間、重い衝撃と共に痛いと感じることも無く、

あたしの意識は途絶えた。