星の私とあなたの49日 (ページ29)

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29.くそユーレイページ29

「うるさいわよ、あんたみたいなのは、いくら顔がよくたって、絶対に彼女なんか出来ないんだから。」

「余計なお世話。だいたい、女なんかいらねーから。」

「へぇ、一生童〇でいるつもりなんだ笑笑」

「お前な……。」

声のトーンが変わる。そこを突くとムキになるらしい。

私はおかしくなってきて笑ってしまった。

「何笑ってんだよ。このくそユーレイが。」

「くそユーレイ!?へー、言うじゃない。自分だって友達が幽霊しかいないくせに。」

「俺がいつお前と友達になったって言うんだよ。お前みたいな女とはひっくり返ったってごめんだからな。」

「な、なんですって!?!?!?」

その時、3歳ぐらいの女の子が、母親に手を引かれて歩いていた。

母親と繋がれていない方の指で、私を指さしてくる。

「まま、どうしてあのおにいちゃん1人でしゃべってるの？」

「見ちゃいけません!!」

足早に立ち去る様子。

そう、普通の人には私の姿は見えないから、藤ヶ谷くんが1人で喋っているように見えるのだ。

顔が真っ赤になる。一気にキャラ崩壊。

「お前のせいで変人扱いされたじゃないか！」

「知らないわよ。悪いのはあんたでしょ？」

「なんで俺が悪いんだよ！意味わかんねー！」

藤ヶ谷くんは少し頬を膨らませて恨めしそうに私を見たあと、ぷいっとそっぽを向いた。

ちょっと可愛く見えて、また笑いが込み上げてきた。