星の私とあなたの49日 (ページ27)

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27.家、お邪魔します。ページ27

「…でも、私一人ぼっちじゃん？誰にも見えないし、話せないし…。話し相手ぐらい欲しいでしょう………？」

「つまり、寂しいわけ？」

「うん」

「だったら最初からそう言え！ほんとひねくれてるな。お前」

「あんただけには言われたくない!!!」

藤ヶ谷くんはやれやれと方を落とした。

「いいよ。別に。これで俺がダメって言って、それが原因でお前が成仏できなくなったら後味悪いしな。」

「何よ、その言い草!!!」

「ただし。外では話しかけるなよ。1人で喋ってたら変人と思われるし。」

「わかった。」

それを最後に、その日はほとんど言葉を交わさなかった。

藤ヶ谷くんは、テレビを見たり、音楽を聴いたり、読書したり。とんでもないマイペースだな。

藤ヶ谷くんの隣で彼の様子をじっと眺めている。

藤ヶ谷くんは見られていることなんか気にしない。

幽霊の相手に慣れているから？

話し相手ができたとはいえ、

やっぱり私は孤独なんだな。

と、その時私はちらっと思った。