星の私とあなたの49日 (ページ11)

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11.家族。① ページ11

遺影の中には、高一の頃の私がいた。

火葬の話が聞こえる。この声は、パパ……

パパが手招きをして、ママと咲里は席を立った。

話を退屈そうに聞いていた咲里にお母さんがいった。

「咲里、葬式会社の人呼んできてくれる？」

「えぇ？めんどいんだけど。」

黒いワンピースを着た咲里が声をあげる。

咲里はこの春、中学生になる。

でも、ちょっと派手目の女子。

学校に来ていく服も、ブランド物ばかり。

子供用とはいえ、マニキュアとかグロスとかバッチリしてる。

この前なんて、小学生で髪なんて染めて、ママと揉めてた。

一言で言うと、とにかくめっちゃ生意気。

でも、姉の葬式にまで、ピンクのマニキュアにマスカラバリバリつけてくるとは思わなかった。

あんたここまで生意気なのね…笑

「そんな事言わないの。ママも離れられないから、咲里しか……」

「もうまじでだるいんだけど。なんで咲里がこんなことしなきゃならんのー」

「咲里!!」

ママの声が強くなる。

よしママ、もっと言ってやれ！

しかし、発した言葉は予想外のものだった……