⓪.3 ページ3
「いやいや、行きましょーよ！飲み！あっ、俺めいちゃんって言います！！よろしくね！！お名前は？」
めいちゃんさんに手を掴まれ、ぶんぶんと振られる。
「うおお、よ、よろしくお願いします…！Aって言います！！」
勢いにつられて名乗ると「可愛い〜〜！！」と言われ少し照れた。
そんな真っ直ぐに伝えられたのは久しぶりだ。
「あらきさんとなるせは？別に俺とAちゃんだけで飲むのもいいけど！！」
「えっ」
い、イケメン男の子とふたりきりで飲み！？
…
下心は一切ないけどあり下心は一切ないけど。
「えー、せっかくなるせさんが遊びにノってくれたのに勿体ねぇっすよ」
「なんかすみません……」
もしかして大事な日にナンパしちゃった…？やらかした…
勢いで声をかけたことを俯いて後悔していると、色気たっぷりの「…はぁ……」というため息が聞こえた。
「…A、だっけ？」
「え、あ、呼び捨てっ、あっ、はいっ！！」
「飲んであげても、いい。」
「……え゛、ほ、ほんとですかっ！？」
なるせさんが頷く。
言葉にならない悲鳴をあげて、心の中でガッツポーズを決める。
良かった…なんか分かんないけど良かった……
「……これ、俺も行った方がいいっすか？」
「行きましょーよ！！」
「めいちゃんが悪酔いしたら俺とめられんし、困るし、来いよ。」
「……」
「そんな目で……ふふっ、まあ、別に良いっすよ。」
赤髪の人の言葉に、隣にいるめいちゃんと顔を合わせる。
「やったねAちゃん！！」
「やったよめいちゃんさん！！」
きゃー！とふたりで手を繋いで飛び跳ねていると、なるせさんにその可愛らしい見た目からは想像もつかない力で引き剥がされた。
「お前ら仲良くなんの早すぎ。後、距離近すぎ。」
「あ゛〜〜Aちゃん〜〜…」
なるせさんに引きずられるめいちゃんにクスッと笑ってしまった。
「どこ行きます？あ、俺あらきって言います〜。」
「よろしくお願いしますあらきさん！私オススメのトコあるんでそこ行きません？」
「良いっすねぇ、そこ行きますか。」
「めいちゃんはなるせと手繋ごうな……？？？」
「やだー！！！助けてぇえ！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 866人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
める(プロフ) - きゅんきゅん止まらないです💕続き楽しみに待ってます! (2月14日 2時) (
レス) @page32 id: 6642f03d42 (このIDを非表示/違反報告)
をわ(プロフ) - 更新ありがとうございます〜〜〜！！！相変わらず最高にきゅんきゅんしました、、、、、、、 (12月16日 2時) (レス) @page32 id: ab4027dd5b (このIDを非表示/違反報告)
晴瀬(プロフ) - 更新ありがとうございます！！低い声で圧をかけるなるせさんも弱々ふにゃふにゃなるせさんも刺さりました😇 (12月12日 15時) (レス) @page32 id: eab317b5b8 (このIDを非表示/違反報告)
まﾟ(飽き性)(プロフ) - たたたったさん» コメントありがとうございます！(¨̮)♡頑張ります！ (12月11日 18時) (レス) id: ea157a0718 (このIDを非表示/違反報告)
まﾟ(飽き性)(プロフ) - らるすさん» これ以上ないお言葉ありがとうございます！(TT)♡ (12月11日 18時) (レス) id: ea157a0718 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ま゜ | 作成日時：2022年5月6日 2時
