仲直り、しようか (ページ20)

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つるぼーは、おこらない　ーShion ページ20

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仕事が休みの私は、

買い物から帰ってきて

夕方から部屋の掃除を始めた

二人の寝室のドアを開け、

掃除機をかける

壁際の棚の近くを通り部屋を後にしようとした時

角に小指をぶつけ、そのまま私は転んでしまった

「いっ…た！」

最悪、痛すぎ…

うまく息ができないままその場にうずくまっていると

私の後ろでガシャーンと派手な音。

振り返ると

「うわ……やっちゃった、」

…汐恩が大切に棚に飾っていた、

アニメキャラクターのフィギュアが

床にバラバラに散らばっていた

もう、最悪だ…

「どうしよう…」

たぶん、万がつくやつ

高かったけど今月頑張ったし買っちったー！

そう言って嬉しそうに組み立てる汐恩の姿が

昨日のことのように思い出せる

…素直に謝るしかない

焦る気持ちを必死に抑える

新しいものを買ってきちんと謝ろう、

どんよりした気持ちで汐恩の帰りを待った

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汐「ただいまんもすー」

「おかえり、」

いつものテンションで、汐恩が帰ってきた

「汐恩、ごめん私、謝らなきゃいけないことがあって」

汐「えー何？」

「こっち…」

寝室のドアを開け、

無惨な姿で床に散らばるフィギュアを見せる

それを見ると、汐恩もさすがに固まっていた

「掃除してたら、棚にぶつかって転んじゃって

その拍子に落ちてきて…

ごめんなさい、壊しちゃったの」

汐「あー…なるほど」

「本当にごめんなさい、完全に私の不注意だから

弁償させてください…」

汐「いやー、ええよ別に」

「…だめだよ、どこに売ってる、？」

汐「ええって、しゃあない」

「でも、」

汐「ええから！」

大きな声を出す汐恩

「っ…」

汐「あー、ごめんごめん、

でも、ほんまに気にせんで」

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