仲直り、しようか (ページ16)

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つよいキミはよわい　ーSho ページ16

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奨は、もともと直属の上司だった

彼が他の部署へ異動になってからは

ほとんど社内で顔を合わすことはないけれど

「おかえり」

奨「ただいま、遅くなった」

同棲を始めてからはこうして毎日顔を合わせるようになった

一緒にいる時間が長くなるにつれて、

お互いに自然と変わってきたところ

直したところ

変わらないところ

数え切れないほどある

そのうちの一つ

彼の変わらないところ。

それは、

奨「A、今日飲み会だよね？夜ご飯いらない？」

「うん、行ってくるね」

奨「誰いるんだっけ？同じ部署のやつら？」

「そう、いつも仲良くしてくれる先輩3人とね」

奨「あいつらなあ〜、

ええ〜、本当に行くの？」

「奨の後輩でもあるんだからわかるでしょ！大丈夫だから！」

奨「…心配だなあ、

合間に連絡できそうな時してよ？

あと帰りは迎えに行くから、電話して？」

「はーい、じゃあ行ってく…」

奨「ほら送ってくから車乗って」

「全然大丈夫だよ、一人でも」

奨「だめ、もう夜なんだから」

よく言えば心配性

悪く言えば、過保護

日によっては少し束縛とも取れてしまうときがある

…私、そんなに信用ないかなあ

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