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次の日、



朝起きると、拓実がいない






…私より早く起きるなんて、めずらしい




今日仕事早い日だっけ、と


目を擦りながらリビングへ向かう







拓「…おはよ、」





眠そうな声で名前を呼ばれる




テーブルを見ると、
昨日置き去りにしていた


私が作った拓実の分のオムライス





と、もうひとつ。




拓実が朝起きて作ったのであろう、


いびつな形のオムライス





オムライスの上には、


ごめんね



の4文字








拓「一緒に、食べよ?」






寂しそうな、むっとした顔。


…下唇、出てるよ。子どもか。








寝起きのボサボサ頭で

朝っぱらからわざわざ私の分のオムライスを作って


ケチャップで文字を書いている拓実を想像したら


なんだか可笑しくて。






昨日のいらいらは、寝たら忘れたってことにしよう






「うん、食べよう」





作ってくれてありがとう、


そう伝えると




ぱあっと顔を明るくして






なかなか上手くできてん、食べてみ?






少しだけ、いつもの元気な拓実に戻った








「今日、よるごはんは?」






拓「帰ってきて食べる」






オムライスを頬張りながら、

上目遣いで言ってくるもんだから





また私は、


拓実のためによるごはんのメニューを考え始める







まだ、朝だけど。




.

おなかすいた ーSyoya→←おそいよ ーTakumi



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作者名:Lynn | 作成日時:2021年11月18日 2時

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