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私を抱きしめたまま、



今日のことをぽつりぽつりと話してくれる彼










景「隣に座ってた上司に、最近告白されてさ、





もちろん彼女がいるからって、断ったよ?


でも今日その人もいるって知らなくて、


隣にずっと、座ってて…






意識して避けるのも変だから、話に付き合ってたけど…


それで、距離近くなっちゃったのかも。




だから今日変な気遣って疲れちゃってさ、


早くAに会いたくて、お迎え呼んじゃったの」













…振った相手にも優しいなんて。


ほんと、彼らしい。








こんなに優しい彼を、私も好きになったんだ





悲しい顔をさせたいわけじゃない。









景「もっと、ちゃんと距離感考える




俺が逆なら、やっぱ嫌だから」










「…景瑚は優しいね」






勝手に心配して、勝手に不安になって不機嫌になって






いつも言葉足りない私を、


ちゃんと安心させてくれて。





欲しい言葉をくれて。








「…ありがとう、景瑚、ごめん。」








景瑚の話を最後まで聞いて、


すーっと心のわだかまりが解けていく






彼の背中に、そっと手を回す











「景瑚は、私に我慢してない?」





景「してないよ」






ごめんね、そう呟く彼に









「じゃあ‥…髪、乾かして?」




仲直りして、早く一緒に寝よ?





そう誘うと、









景瑚はぱあっと顔を明るくして





私にさらに強く抱きついてくる










「わがままで、ごめんね?」








景「そーいうAが、俺は好きなの」










乾かしてあげるからおいで?と




彼の足の間に収められる








景「その前に、仲直りのちゅーは?」







「髪乾かすのが先!」







んもう、と言ってるけど、嬉しそうな顔の彼











ちゅ、と私の頬に音を立ててキスをし、






髪を乾かし始める景瑚












いつもありがとう、

いつもごめん。





景瑚、だいすきだよ








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作者名:Lynn | 作成日時:2021年10月24日 1時

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