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休み時間。
チャイムが鳴ると同時に私の席の周りに集まってきたクラスメイトの人たち。
その中に懐かしい髪色の少年を1人、見つけた。
「 あ、渚くんだ。久しぶりー 」
潮田渚くん。
男の子にしては長い髪と中性的な顔。
私と同じくらいの身長はどうにも女の子のように思えてしまう。
性格も見た目通り、というか優しくて少し頼りない、小動物みたいな子だ。
「 Aちゃん、久しぶり 」
「 そっか、渚くんも同じクラスなんだ。楽しくなりそう 」
「 うん、またよろしくね 」
「 こちらこそ 」
落ち着いて周りを見渡すと見知った顔がチラホラといる。
だが、みんなが共通して、心からの歓迎をしてくれているのは分かる。
なんだ、椚ヶ丘にもこんな暖かなクラスがあるんじゃないか、と少し意外に思った。
「 けっ、何がよろしくだ。女版カルマが来て余計なお荷物が増えただけだっつーの 」
少し言葉を訂正しよう。
全員が歓迎してくれているわけではないようだ。
右横カルマくんの更に奥から声がしてそちらを向けば、これまた見覚えのある顔。
1年の頃から噂は聞いていた、寺坂くんとその取り巻き。
この集団はどうも苦手だ。
少し眉を寄せつつも負けるのは癪なので、笑顔を浮かべる。
「 すいませんねぇ、お荷物みたいで 」
「 えー？女版寺坂が増えるより良いでしょ。使えない上に想像しただけで気色悪いし？ 」
「 うるせぇな、カルマ！ 」
飄々と、笑顔で言ってのけるカルマくん。
まぁ、確かに。
寺坂くんの女版なんて見れたものではないだろう。
それにしても女版カルマとは失礼な。
彼ほど野蛮でもなければTPOも弁えているはずだもの。
「 カルマくんみたいな危険人物と一緒にしないでくださいー 」
「 ちょっとA、それどういう意味？ 」
「 そのまんまの意味 」
少し眉を寄せたカルマくんの手がこちらに伸びてくる。
しかし彼の手が私を捉える前に、横にいた渚くんを引っ張って。
うわっ、という彼の声と同時に、カルマくんの手が渚くんの頬を掴んだ。
「 …何してんの、A 」
「 えー？渚くんがバランスを崩してきたんだよ？ 」
「 僕そんなことしてない、っていうか痛い痛いっ！ 」
私の笑顔にカルマくんが手に力を入れる。
必然的に渚くんに加わる圧力は強くなるわけで。
その光景を見て笑う周りのクラスメイトたち。
なんだかんだ、楽しそうなクラスで良かったなんて思ってたら少し遠くで殺せんせーがニヤニヤとしていた。
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
