歌い手生活【そらる】

絆 ページ10

雪希も歌い手活動をしていただなんて…
知らなかった…いや、知ろうともしていなかった。

雪｢し、知らないよね…分かってる…りゅうみたいに実力もないし、コラボだってしてない。リスナーさんだって少ないし…｣

琉｢そういう事じゃなくて…ビックリしたっていうか…｣

多分、雪希だって驚いているだろう。

自分で言うのもなんだが、俺は他の若手歌い手にとっては注目の的で、知らない奴なんてそうそう居ないくらいの人気度になっていたから。

雪｢りゅうみたいな人気歌い手の友達が、僕みたいな奴って…恥ずかしいよな。ごめん。｣

琉｢違う！同じ仕事っていうか、趣味？とかやってる人が近くに居て嬉しかっただけだ！俺はお前が友達で恥ずかしくなんかない！むしろ自慢出来るくらいだ！｣

雪｢え、りゅう？w結構マジ？｣

琉｢え？｣

マジってなんだ？
俺はいつだって本気とかいて、マジだぞ？

雪｢いや、そんなに思い詰めてないからw｣

琉｢あれ…？w｣

雪｢りゅうってもしかして、冗談通じない人？w｣

またやっちまった…!!
これだから俺は！
冗談通じねぇから彼女出来ねぇんだよ！

雪｢ま、いいや。お互い頑張ろ！｣

琉｢おう！｣

雪｢で、そらるさんどうだった？｣

そらるさん？どうだった？何が？
元気か？って事か？

琉｢元気だったよ｣

雪｢…いやwwそういう事じゃないよw｣

どうだった？って、元気だった以外になんかあんのか？！！

雪｢会ったんでしょ？wカッコよかった？｣

琉｢あーwwそういう事かw｣

雪｢りゅう、そらるさん大好きじゃん！生そらるさん見れたんだよね？｣

どうだったって聞かれてもな…

現せない…

琉｢んー…現せないくらい天使すぎてヤバかった。｣

俺の語彙力どうなってんだよ…！

雪｢いいなー！僕もそらるさんと会いたいなー…｣

琉｢会うか？割りと家近いし｣

雪｢え、また後でにしとく。命が持たない。｣

琉｢？？｣

命が持たないってヤバいな。
寿命短いのかな？

琉｢何かの病気？｣

雪｢…は？｣

琉｢命が持たないって｣

雪｢冗談だよw｣

ずいぶん大きな冗談だなー

琉｢あ、そうだ！雪希！今度コラボしねぇか？｣

雪｢え？！マジ？！いいの？｣

琉｢おう！してみたいんだ！｣

雪｢じゃ、じゃあ、よろしくお願いします…！｣

琉｢あぁ！！よろしくな！｣


俺達の絆は更に深まっていった。

奇跡と奇跡→←全ての変化

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す