跳ね馬、さん5 ページ7
「そちらの方は、私には名乗らないでくださいね。あまり、良くないので」
「お、おう」
「A名前を知られると、なんかあんのか？」
「いえ、名前を知ることは別段問題ではありません。私に自己を紹介して名乗るということが、問題なんです」
訳がわからない。それに、なんの違いがあるんだ？
「結局、名前は知るんだろ？」
「……これは、私の一族に関わってくる話なので、詳しくはお話しすることができません」
一族？
俺が不思議に思っていることに気がついたのか、美桜が口を開いて話し出した。
「一族と言っても別に、由緒正しき家柄とか、そう言うものではありません。誰にも知られず、ひっそりと、私たちは生きてきたのです」
「……よ、余計わからなくなったんだが」
「わからないのなら、それはそれで構いません。知っていても知らなくても、何も変わりはないのですから」
言葉遊びをしているみたいだ。
けど、好きな子のことは知りたいって思うのは、普通のことだよな。
「……知ってても知らなくても変わらないのなら、教えてくれないか？Aのこと」
「……それは」
一度口を閉じ、俺の方を向いて真っ直ぐに目を見てくる。アイスブルーの瞳が、太陽に輝いてキラキラと光っているように見えた。
「雛鶴A」
ぼーっと見とれている俺の意識を戻したのは、恭弥の彼女の名前を呼ぶ声。
「……はい、委員長」
「君は戻って、仕事の続きを」
「うん。委員長は、ほどほどに」
そういうと、屋上からさっさと出て行ってしまった。
なにも、聞けなかった。
「……さぁ、続きをやろう」
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - スラズさん» はい！死ぬ気で待ってます！！ (2021年12月23日 13時) (
レス) id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» コメント有難うございます！続きもぼちぼちと更新していきたいとは思っております。時間が出来れば……、気長に待っていただければと思います！ (2021年12月23日 11時) (レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続きが凄く気になります！！！更新待ってます🥺 (2021年12月23日 8時) (レス) @page17 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - みみさん» 遅くなり申し訳ないです；ですよね！好きな人には全部捧げたい……！！有難うございます、これからも更新頑張りますね！ (2021年9月30日 17時) (レス) @page16 id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ずっと更新待ってました♪私も雲雀に全部差捧げたいです笑 次の更新も待っています (2021年9月30日 13時) (レス) @page17 id: e89250ca17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2021年7月24日 21時
