跳ね馬、さん4 ページ6
「随分と時間がかかったね」
「思ったより、被害が大きくて」
「……そう」
「うん。でも、犯人に近づいた、かも」
「それ、本当？」
「うん。まだ確信は持てないから、ちゃんとわかったら報告する」
随分と親しい様だ。けど、委員長と呼んでいるから、別に恋人とか、そんなのではないのだろう。
「それで？こちらは委員長のお客さん？」
「まさか、ただの不法侵入者だよ」
「って、おいおい、違うだろ！」
折角、一目惚れした女の子と話す機会なんだから、逃すわけにはいかない。話すくらい、別にいいよな。
「っと、初めまして。綺麗なお嬢さん」
「は、はぁ」
「俺はディーノ。リボーンに言われて、恭弥を鍛えにきた」
するりと手を取って、目を合わせて微笑んだ。
少しだけ目を見開いて驚いていた彼女だが、その後すぐに無表情に戻ってしまった。
そういえば、前回見かけた時も表情が表に出てなかった気がする。
「……ご丁寧にどうも有難うございます。私は雛鶴A。委員長と同じ、風紀委員会に所属しております」
「A……で、いいか？」
「ええ、お好きに。貴方は……」
手を取ったまま話していると、目の前を横切る銀色のもの。それはそのまま俺とAの間でピタリと静止した。
「っぶな！おい、恭弥」
「委員長、危ないよ」
「近い。もっと離れて」
「近いって、別に普通だろう」
「あなたには言ってない。ねぇ、離れて」
たしかに、恭弥の目は俺には向いていなかった。真っ直ぐに彼女を見ていた。
Aは手を俺の手からするりと抜けて、そのまま二歩後ろへ下がった。
「これでいい？委員長」
「うん。それから、彼のことは跳ね馬でいい」
「……跳ね馬、さん？」
「おい、何でだよ。いいだろ別に、名前で」
「……いえ、私も跳ね馬、という別名があるなら、そちらの方がよろしいかと」
名前で呼ばれないのは、ちょっとショックだ。折角名乗ったのに。
「貴方のため、なんて言いたくないけどね」
「俺のため？どういうことだ？」
「本当は、止めたかったんですけど」
何の話をしているのか、俺には全くわからない。
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - スラズさん» はい！死ぬ気で待ってます！！ (2021年12月23日 13時) (
レス) id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» コメント有難うございます！続きもぼちぼちと更新していきたいとは思っております。時間が出来れば……、気長に待っていただければと思います！ (2021年12月23日 11時) (レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続きが凄く気になります！！！更新待ってます🥺 (2021年12月23日 8時) (レス) @page17 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - みみさん» 遅くなり申し訳ないです；ですよね！好きな人には全部捧げたい……！！有難うございます、これからも更新頑張りますね！ (2021年9月30日 17時) (レス) @page16 id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ずっと更新待ってました♪私も雲雀に全部差捧げたいです笑 次の更新も待っています (2021年9月30日 13時) (レス) @page17 id: e89250ca17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2021年7月24日 21時
