きっとこれが定め1 ページ16
「A、少しいいか」
「……珍しいですね。委員長ではなく、私個人に話しかけてくるのは」
「いやぁ、お前に少し相談があってな。というか、俺はAともっと2人で話したいんだぜ？」
その瞳からは、嘘は感じられなかった。どういう意図で私と話したいと思っているのかはわからないけど。
「私と話しても面白いことは特にないと思いますが……」
「俺はお前といるだけで楽しいんだよ」
「……口説かれてますか？」
「さぁな」
口角を上げてニッと笑う彼は、確かにカッコいい大人の男の人だけど、少し幼くも見えた。
「さて、本題に入りましょう。相談と言うのは？」
「……懸念していた奴らが来た」
「あぁ、この指輪を狙っている方々ですね」
「そうだ。そしてついに、リング争奪戦が始まる」
「……なんとなく、先が読めました」
「そうか？じゃあ言ってみろ」
ボンゴレというマフィアの10代目ボス候補は沢田綱吉君。そしてその守護者たちは私や委員長を含め殆どが並中生。ならばそのリング争奪戦とやらの舞台がどこなのかということだが……
「ここで、やるつもりですか？」
「まぁ、そうだな」
「委員長が黙ってないですよ」
「だから、あいつをここから連れ出したい」
「……私に、委員長を裏切れと？」
「裏切る必要はない、黙っていればいい」
そんなことを、簡単に言ってくれる。私は今は、あの人に全てを捧げているというのに。
「……あなたの言い分はわかりました」
「お、なら」
「私は一切を黙秘します。それが、私にできる最大限の譲歩です」
「黙秘？」
「今聞いたことも、委員長には話しません。そのかわり、貴方は貴方で動いて彼をここから遠ざければいい」
全てにおいて私はこのことには関わらない。言い分もわかる。跳ね馬さんはリング争奪戦が滞りなく進むように委員長をここから遠ざけたい。それには、委員長を鍛えるという思惑も入っているのだろう。
だけれど、私としても委員長の大切にするこの並中を、壊されたり傷付けられたりするのは本意ではない。
だから、と言うわけではないが今回のことは何も知らなかったことにして話を進めていこう、と言うことだ。
「私から委員長には何も言いません。他の委員が気づいてしまった時は、仕方ないと諦めてください」
「……わかった。それでいい。じゃあ、Aもこの修行の旅にはついてきてくれよ」
「私も……ですか？」
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - スラズさん» はい！死ぬ気で待ってます！！ (2021年12月23日 13時) (
レス) id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» コメント有難うございます！続きもぼちぼちと更新していきたいとは思っております。時間が出来れば……、気長に待っていただければと思います！ (2021年12月23日 11時) (レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続きが凄く気になります！！！更新待ってます🥺 (2021年12月23日 8時) (レス) @page17 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - みみさん» 遅くなり申し訳ないです；ですよね！好きな人には全部捧げたい……！！有難うございます、これからも更新頑張りますね！ (2021年9月30日 17時) (レス) @page16 id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ずっと更新待ってました♪私も雲雀に全部差捧げたいです笑 次の更新も待っています (2021年9月30日 13時) (レス) @page17 id: e89250ca17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2021年7月24日 21時
