噂の真偽3 ページ13
『もしもし』
「キミ、今どこ？」
『え、もうすぐ学校に着くところだけど、何か他にやることがある？』
「いや、それはないけど。今そこで宣言して帰ってきて。応接室にくるまで誰とも会わないって」
他の奴にこんなことを言えば、何を言ってるんだと思われるが、彼女ならわかってくれる。
『……なにか、厄介な人でもいるの？』
「いいから、キミは言うだけでいい」
『……【私、雛鶴Aは、応接室に辿り着くまで誰とも会わない】……これでいい？』
「うん、早く帰ってきて」
彼女の言葉には力が宿る。彼女が力を込めて放った言霊は、決して違えられることはない。
「……さて」
床で伸びてる男子生徒を見る。間抜けな顔して気を失っている。
「ちゃおっす」
「！……やぁ、赤ん坊」
「どうやら噂は本当みたいだな。風紀委員会には女子生徒がいる」
「なんのことかな」
「ツナがそこで伸びてるのがいい証拠だな」
このなんでもわかっている、知っているような物言いが彼女と似ていてムカつくな。彼女も時折、先を見通したようなことを言う時がある。
「お前がそうまでして隠したい存在ってことか」
「……キミが会うことはないだろうけどね」
「フッ、それはどうだろうな」
会わせない。赤ん坊と波長が似てる彼女が会えば、親密になることはわかりきっている。わざわざ僕以外の奴との時間を増やすようなことはしない。
「また来るぞ」
赤ん坊はそう言って男子生徒と共に窓から飛び降りていった。それと入れ替わりに応接室の扉が叩かれる。どうやら彼女が帰ってきたようだ。
本当に彼女の能力は便利だ。一瞬でもタイミングが違えば、彼女と彼らは対峙していた。
「どうぞ」
「帰ったよ。もちろん、誰とも会わずにね」
これからも、彼女は僕だけの隣にいればいい。僕だけみてればいい。
「……委員長、何か嬉しそうだね」
「別に。それよりもお茶淹れて」
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スラズ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 有難うございます✨✨雲雀さんをかっこよく書けていたなら、幸いです💖 (2021年12月23日 11時) (
レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 雲雀さんがかっこよすぎて辛いです😇 (2021年12月23日 8時) (レス) id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 智紀 りょうさん» 本当！？リボーンいいよね！！私の初恋は雲雀さんでした。中学生て……わっかいなぁ、中学生。頑張れ！！応援してる！ (2021年4月28日 17時) (レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
智紀 りょう(プロフ) - 丁度作品作ってたから1人でテンションあがったよ！REBORN好きだったー！ほんとだね、だいぶ年下だ...更新まで思い出すところから頑張るね！笑 (2021年4月28日 13時) (レス) id: 890551613b (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 智紀りょうさん» 覚えてるよ！占ツクでは、友達めっちゃ少ないから(T ^ T)そうだね、私も大人になりました。イナイレの推しはもう年下、だいぶ……。入れてよかった！完結頑張って！！更新再開するなら、見に行くね！！ (2021年4月28日 1時) (レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2020年12月12日 21時
