檸檬色の初恋 (ページ10)

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瑠奈side

オーディションは順調に進み、

いよいよ洋平くんの番になった

洋平＞失礼します。

はじめ＞今日オーディションをさせていただくはじめしゃちょーです。それと僕のアシスタントをしてくれているだいちくん、たなっち、瑠奈ちゃんです。

洋平＞…瑠奈？

やっぱり洋平くんも気づいたみたい

でも私は知らぬふりをして

瑠奈＞よろしくお願いします。

洋平くんとは目を合わせずに

その後オーディションは終わった

片付けをしていると

洋平＞瑠奈

振り返ると懐かしいあの時のままの

でも少し大人っぽくなった洋平くんがそこにいた

洋平＞久しぶり、元気にしてた？

瑠奈＞うん

洋平＞こんなとこで会うなんて驚いた、瑠奈見ないうちに綺麗になったね

なんでそんなに普通でいられるの

私は洋平くんに避けられてからずっと悩んでいたのに

やっとはじめさんとだいちくんとそして龍昇と充実した毎日を送れて忘れようとしてたのに

瑠奈＞…なんでそんなに普通でいるの？

洋平＞え…？

瑠奈＞あの時急に避けられ始めて私がどれだけ傷ついたのか知らないでしょ

瑠奈＞それなのに急に目の前に現れて平然といられる洋平くんがわからないよ

そう言って私は洋平くんに背を向けて走って行った