檸檬色の初恋 (ページ11)

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瑠奈side

洋平＞瑠奈待って！

洋平くんに呼ばれたのも知らないふりをした

早くその場から逃げたかった

龍昇＞瑠奈どこ行ってた…ってどうしたのそんな顔して

瑠奈＞何にもない…

龍昇＞嘘でしょ、どれだけ瑠奈のこと見てると思ってんの

龍昇＞そんな泣きそうな顔してたらすぐ分かる、…今日のオーディションの釣田洋平って瑠奈が前に言ってた先輩でしょ

瑠奈＞…うん

龍昇＞やっぱり、オーディション前から様子がおかしいと思ったら

龍昇＞あの人になんか言われたの？

瑠奈＞特には…でも洋平くんは平然と話しかけてくるから私がこんなに悩んでたのがバカみたいに思えてきて

やばい、泣きそう

ここで泣いたら絶対龍昇が心配する

迷惑はかけたくないのに

そう思った時

気づいたら私は龍昇の胸の中にいた

龍昇＞泣きたい時は泣いていいから

龍昇＞瑠奈のことだし、俺に迷惑かけるからとかで我慢しそうだけどそんなの考えなくていいから泣けって

龍昇恐るべし

瑠奈＞龍昇は私のことなんでもわかってるね

龍昇＞当然

その時にはもう私は涙が出ていた

やっぱりもう忘れよう

こんなに私のことを理解して、想ってくれる人がいるのだから

まっすぐに想いを伝えてくれた龍昇に私も答えられるように頑張ろう