１２月１５日。 ページ15
しずくが滴る髪をポンポンと優しくタオルで拭き取りながら自室へ戻り、充電していたスマホのコードを抜き取り電源をつける。
トップ画面を見ると『轟焦凍』という文字を先頭に通知が届いていた。肩にタオルを掛け、首を少し傾けながらその通知をタップした。アプリが開かれ、彼からの言葉を見た瞬間Aは「え」と思わず声が出てしまった。
「な、なんと……」
Aの表情が驚きから照れてしまった、真っ赤な顔に変わった。スマホを乱雑に机に置くと、まだ髪を乾かしていないことも忘れてベッドにダイブし、枕を思いっきりだきしめた。
『明日、暇ならどっかいかないか？』
返信しなきゃ、とベッドから慌てて起き上がりスマホを手に取る。だいぶ慣れたが、それでも轟にメッセージを送るときは緊張して手が震えてしまう。ゴクリとつばを飲み、メッセージを打ち込み始める。
『うん、大丈夫だよ。どこ行く？』
するとすぐに既読が付く。ドキドキする暇もなく返信が返ってくる。
『遊園地とかどうだ？』
「遊園地！」
パッと笑顔になりながら、声を出してしまう。後から『ありがちだったか？』とメッセージが送られてくるが、Aは激しく首を横に振りながらメッセージを入力する。
『全然！ いいよ！ いこ、遊園地！』
可愛らしいスタンプで『ＧＯＧＯ！』と送る。轟も少し遅れて初期から入っているスタンプを送り返す。
その後、集合場所や時間を決めているとあっという間に時間が過ぎた。
「Aー！ 彼氏と連絡取り合うのもいいけど早く寝なさいよー」
「わ、わかってるよ！」
いちいち彼氏に突っかかってくるんだから、と唇を尖らせながらメッセージを送る。
『ごめん、お母さんに言われたからそろそろ寝るね』
『ああ、明日な。おやすみ』
少し残念な気持ちになったが、明日会えるからと自分に言い聞かせて会話を終わらせる。
『うん、おやすみ』
ため息をつきながら時計を見る。十一時を過ぎていたので、慌てて髪の毛を乾かそうとベッドから降り床に足を付ける。
「冷たっ！？」
髪からしたたり落ちていた水を踏んでしまい、そのまま前に倒れるようにして転んでしまう。なんとか手はつけた為、顔面直撃はまぬがれた。
「浮かれ過ぎだね……」
そんなことを言いながら起き上がったが、Aは反省の色も見せずにお気に入りの歌を口ずさみながら髪の毛を乾かしに下へ降りた。
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夜桜瑠奈(プロフ) - ナイトメアさん» ありがとうございます！素敵でしたか……よかったです( *´艸｀)私もこういうほのぼのした雰囲気が好きなので、そう言っていただけるととても嬉しいです！閲覧ありがとうございました！よい年を過ごしましょうね！ (2018年1月4日 20時) (
レス) id: 916f6525ff (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメア(プロフ) - 完結お疲れ様でした！！サラッと読んだだけなので、特にコメントも何もしていませんが！とっても！素晴らしかったです！やっぱり、いいですね、こういうのは…！素敵です！！これからも頑張ってください！応援してます！！良いお年を！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: bdeef1bdf0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜瑠奈(プロフ) - かぁびぃ(駄作者)さん» ご愛読ありがとうございました！いつもご感想をありがとうござます！大変励みになります……！恋人らしくなっていく様子は何とか書くことが出来ましたが、やはり〆が……(笑)こちらこそ、来年もよろしくお願いいたします！m(__)m (2017年12月31日 21時) (レス) id: 916f6525ff (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 完結お疲れ様でした！今回も非常に丁寧な仕上がりで、またぴしっと完結まで出来て本当に凄いなあと思います！どんどん恋人らしくなっていく二人に、胸がきゅんきゅんしました！素敵な作品をありがとうございます！▼そして、来年もよろしくお願いします。良いお年を！！ (2017年12月31日 21時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜瑠奈(プロフ) - 雷光さん» すみません……！お答えしたいのは山々なんですが、少しリクエストにはお答えしにくい小説の書き方をしているので……申し訳ありませんが、お断りさせていただきます……m(__)m (2017年12月30日 22時) (レス) id: 916f6525ff (このIDを非表示/違反報告)
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