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鼓膜をちぎるための兵器であるかのような怒鳴り声。割れる豪華な皿。叩きつけられる全国模試。
「アンタこれどういうこと……！？5教科合計平均点数318点なのに、なんでアンタは482点なの！？」
「……すみません」
全国模試ではずっと1位。それなのに私の親は許してくれない。
「例年の平均点数はこの時期は290点台なのよ！？それなのに今回は20点も上がってる……もっとちゃんとスケジュールを練っていたら満点は取れたでしょう！？」
息をつく間も考えず、ただペラペラペラペラと思ったことをまとめようともせず話し続ける。
「次は満点をとります」
「はぁ〜あ、ちゃんと満点取れてたのに、ガッカリだわ。これじゃあ完璧には程遠いわね、いい？完璧ってのは玉に全く傷がない状態ってことなのよ！？今の貴女は玉ですらないわ、ただの泥団子よ」
何度も何度も聞いた話。呆れる。疲れる。無意味。面白くない。
「最近、たるんどるそうだな。ヒーローを目指してるとは思えん」
新聞紙を広げ背中を向けたまま話す父親。
「なぁ……何か言ったらどうだ……？オイ、返事は！？」
急に怒鳴る父親。情緒不安定な自称プロヒーローに認められる自称サイドキックだ。
「その通りです、私が悪かったです、これからは気を引き締めていきます」
面白くない人生。
だけれども、私は必ずコイツらに復讐すると決めたんだ。今面白くなくても10年後、20年後には絶対に面白い人生にしてやる。
そう決めていたのは、彼に出会う前までだった。
学校からの下校の際、今日は親が家にいる日だった。
(どこかで暇を潰せないかな)
そう思いながら適当に道を歩いていた。
すると少し向こうの人気のないところで、どうやらうちの学校の生徒が遊んでいるらしい。
(……誰だろう、あんな所で物好きな)
興味本位で細道を歩いていき、築50年くらいしてそうな一軒家の並ぶ一本道を歩いていった。
彼の姿を目視できると、私はピタリと足を止めて適当な木へ隠れた。
(あれは鷹見啓悟……確か昔、なんらかの事故が起きた時に3歳か4歳で人命救助して、それからヒーロー協議会みたいなのに目をつけられて……学校内でも有名だったよな、同じクラスだったか)
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桜芽杏(プロフ) - えだまめさん» ひぇ〜嬉しい……！！ありがとうございます！！実はガチの趣味で書いていた物をその場のノリで載せ始めたので、こうして好きと思われて読んでくださることにとても喜びを感じます……！クライマックスも近いですが、どうぞ最後までお付き合い下さい！！ (2020年4月18日 18時) (
レス) id: 4e2ed4ed51 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - 好き…………好きです…………ちょっと不器用なホークスも可愛いのにカッコイイ夢主も雰囲気が独特なお兄さんもそれぞれを表現している桜芽杏さんの透明感のある文章も全て好きです応援しています…… (2020年4月17日 21時) (レス) id: 4f7195255d (このIDを非表示/違反報告)
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