にじゅうご〜 ページ25
Aはふとホークスの手元を見た。確かに金属製のブレスレットがいくつか付けられており、首元にも羽根の形をしたネックレスがかけられている。
「オシャレですね〜！」
「そうかな？」
「そうですよ！」
そう言いながらAは気に入ったものを手につけては鏡を覗き込む。
「似合ってますか？」とブローチを胸もとに当てながらホークスに問うと、「うん、似合ってるよ」と柔らかく表情を崩した。
「ふふ、なんだか私、めんどくさい彼女みたいなこと言ってますね」
別のブローチを手に取りながら鏡を見るAに、ホークスはどう言葉を返せばいいのか少し迷った。
「そうだね」と肯定すべきか。
「Aに俺は釣り合わないよ」と否定すべきか。
「……いいんじゃない？彼女とか関係なく、こうやって一緒に買い物するの、俺は好きだから。
面倒くさいとも思わないよ」
ホークスが照れくさそうに笑うのを見て、一度Aは目を見開いた。
「そう、ですか！
じゃあ、今日はとことん付き合って貰いますね〜！」
無邪気に笑うAを見て、ホークスも大きく笑い返した。
Aはいくつかアクセサリーを見た後、「3つくらい候補を決めました！次へ行きますよ！」と楽しそうに店を出ていく。
ホークスもその後をついて行こうと歩き出したが、1つのアクセサリーに目を奪われる。
(……これ、似たようなのを昔見たことある)
そう思い手をつけたのは、2つセットのうさぎの顔が付いたヘアピンだった。
少し顔は不細工だが、どこか愛嬌のあるマスコットキャラクターのようなうさぎ。
それだけ持ってレジに並び「プレゼント用ですか？」と聞かれ、すぐに包装して貰う。
急いで外に出ると、隣にあった別のアクセサリーショップに既にAは足を踏み入れていた。
「あ、啓悟くん、遅かったですね〜、ファンの方にでも見つかりましたか〜？」
「んーいや？Aに似合いそうなアクセサリーに見とれてただけ」
買ったアクセサリーは鞄の中に入っていたため、Aは特に疑うことも無く話を進める。
「え、あったんですか！？ぜひ教えてくださいよ〜！！」
「後でね。あ、これとかいいんじゃない？」
2人は横に並んで、いくつものアクセサリーを見ながら楽しそうに話をしていた。
次は服を、鞄を、靴を、食べ物を。
Aの物を見たら次はホークスの物を。
そうしてショッピングモールを歩き回っているうちに、両手が塞がるほどの大荷物を持って2人は歩くことになっていた。
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桜芽杏(プロフ) - えだまめさん» ひぇ〜嬉しい……！！ありがとうございます！！実はガチの趣味で書いていた物をその場のノリで載せ始めたので、こうして好きと思われて読んでくださることにとても喜びを感じます……！クライマックスも近いですが、どうぞ最後までお付き合い下さい！！ (2020年4月18日 18時) (
レス) id: 4e2ed4ed51 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - 好き…………好きです…………ちょっと不器用なホークスも可愛いのにカッコイイ夢主も雰囲気が独特なお兄さんもそれぞれを表現している桜芽杏さんの透明感のある文章も全て好きです応援しています…… (2020年4月17日 21時) (レス) id: 4f7195255d (このIDを非表示/違反報告)
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