な〜な ページ7
***
「なぁ、鷹見って甘糸と付き合っとうと？」
クラスのある1人の男子がホークスに冗談半分で声をかけると、周りには「俺も気になっとったばい」「俺も俺もー」とクラスメイトが集まってくる。
「んー？付き合ってないよー」
「マジか！！俺さぁ、甘糸に明日告ろうと思っとるっちゃんね」
学年でも成績優秀で人気者だったその男の子は、わざと周りにいる男子に聞こえるようにそういった。
「頑張るんばい！」という薄い応援の声が響く中、ホークスだけは違った。
「なんで？」
その場にいた全員、声を出すのをやめた。
「なんで、って……」
「キミ甘糸さんのこと好きだっけ？」
「好きではないけど、すげー美人だし成績もいいやん？ザ、天才！って感じで、彼女に欲しいけん」
「あと胸もデケーけん」
ゲラゲラと品の無い笑い方をすると、周りの男子もふざけたように笑う。
「何？やっぱ鷹見も狙っとーと？」という1人の男の子の言葉が引き金となったように、ホークスは表情を変えた。
「あのさ」
その場にいた一同がその表情を見て、顔を白くさせた。
彼の鷹のような鋭い目は、野生動物の「狩る目」をしているようだった。
奴に殺される、とも思えてしまうほどの殺意。
もしくは、類似の別の感情。
「そういう軽い目で甘糸さんを見ん方がよかばい」
固唾を飲んでしまうほどの緊張感が襲う中、ホークスはあからさまな作り笑顔になり、声を明るくした。
「ま、俺には関係ないけどねー」
じゃあ、と鞄を肩にかけて教室を出ていこうとする。
すると同じタイミングでAが教室に顔を出した。
「あー！！ここにいたんですか鷹見くん！！もう、委員会の仕事があるから下駄箱にいて下さいねと言ったのに〜！！」
「ごめんねー、クラスのやつと話してて」
「仕方がないですね！帰り道のカフェ屋さんのパフェで手を打ちます〜！」と仲良さげに帰っていく様子を、クラスメイトの男の子たちは顔をひきつらせて見ていた。
(あれで付き合ってないって言われても……)
一同がそう考えた。
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桜芽杏(プロフ) - えだまめさん» ひぇ〜嬉しい……！！ありがとうございます！！実はガチの趣味で書いていた物をその場のノリで載せ始めたので、こうして好きと思われて読んでくださることにとても喜びを感じます……！クライマックスも近いですが、どうぞ最後までお付き合い下さい！！ (2020年4月18日 18時) (
レス) id: 4e2ed4ed51 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - 好き…………好きです…………ちょっと不器用なホークスも可愛いのにカッコイイ夢主も雰囲気が独特なお兄さんもそれぞれを表現している桜芽杏さんの透明感のある文章も全て好きです応援しています…… (2020年4月17日 21時) (レス) id: 4f7195255d (このIDを非表示/違反報告)
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