100☆カードゲーム ページ50
ナツメの言葉に、須賀は納得してうなずいた。
「な、なるほど……。
未来から来る妖怪ってことになるのかな?」
するとAがこう言う。
「タイムトラベルよりも、
犯人の人数が増えたって点に注目した方がいいかも」
「それもそうだね。
未来云々は、おじさんの勝手な予想だし」
ナツメがそう言ってAを見ると、
須賀は考え込んで眉根を寄せた。
「だとすれば、分身する妖怪か……?」
「うーん……そんな妖怪いたかな?」
ナツメには心当たりがないらしい。
Aはしばらく黙り込んだ。
「…………。
……妖怪ウォッチ」
「えっ?」
ある考えが浮かんだらしいAが、
2人にそれを説明する。
「もしかして、1体の妖怪に妖怪ウォッチをつけさせて、侵入してから他の妖怪を呼ぶように指示したんじゃないかな?」
「他の妖怪を……確かにそれなら、
現象も説明しやすいな」
須賀がそうつぶやくと、
ナツメもまた何か考えが浮かんだようだった。
「ねぇ、その妖怪を呼び出した犯人の目的って、
もしかして……」
「ナツメ?」
Aと須賀はナツメの言葉に耳を傾ける。
「犯人は……オータムカップ中止を企む、
電光石火時代嫌いじゃない?」
すると須賀がナツメに訊ねた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。その電光石火時代ってゲームを遊ぶには、カードが必要なんだよね」
Aがすかさず答える。
「そうです。カードゲームなので、
カードがないとバトルになりません」
須賀はそれを聞くと、さらに2人に訊ねた。
「現場には、電光石火時代のカードが落ちていたらしいんだ。おそらく犯人のものだと見られているんだが……。
電光石火時代が嫌いなら、
カードを持っていないんじゃ?」
「そうとは限らないでしょ?」
「うん……」
ナツメの言葉にAがうなずくと、
須賀はこう結論づける。
「目的はともかく……犯人が
電光石火時代を知っているのは間違いないってことか」
そのとき、
3人の背後から、聞き覚えのない声がした。
「へぇ、なるほどねぇ……。
なるほど、なるほど……」
「誰だ!?」
須賀が叫び、Aとナツメも後ろを振り返る。
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作者名:惠里子 | 作成日時:2019年7月30日 19時