名探偵コナン から紅の恋歌

16話 ページ17

IN関根の控え室

平｢せやから、話がある言うてるやろ！｣

関｢西の名探偵か何か知らんが、ガキの話を聞く時間はない言うとんのや｣

貴｢少しだけでいいので聞いてください。｣

関｢いくらAちゃんのお願いでも聞けへんわ。あと十分で抽選会がはじまるんやで。Aちゃんも行かなあかんやろ、出るんやから｣

貴｢私は決まっているので問題ないんです。｣

平(マズイな…、このままではらちが明かへん)

小(コ)｢お待たせしました、関根さん｣

関｢は…はぁ…？｣

小｢おい、お前！ また探偵ごっこか！？｣

平｢う、いや… 話がある言うてるだけで…｣

ﾌﾟｼｭｯ

小｢はぁ〜ほんにゃあ〜｣

関｢毛利さん、どないしたんですか！？｣

小(コ)｢ガキの話が聞けないとのこのだったので、大人の私が駆けつけたってわけです｣

平｢ほな、話聞いてもらおうやないか｣

関｢全く、もうすぐ移動せなかんっちゅうのに…｣

貴｢まあまあ｣

関｢ほんで、何の用件や？｣

小(コ)｢矢島さんの殺害事件についてです｣

関｢あれは強盗の仕業やろ｣

貴｢私たちの推理では、あれは冷酷な計画殺人。｣

関｢アホな。確かに、矢島は性格のええヤツではなかった。そやけど、殺すほど恨んどったヤツがおったとは…｣

平｢アンタはどうや？ ここ二年連続で皐月杯優勝逃してるんやろ。矢島さんがいなくなれば、アンタは…｣

関｢アホらしい！ そら僕かて優勝したいわ！ そやけど、ライバル殺すなんて、無茶苦茶や。そもそも警察が強盗や言うてんのに、なんでや！？｣

貴｢理由はいくつかあります。まず、強盗にしては荒らし方にムラがある事です。犯人は、かるた関係のものには一切手を触れていませんでした。｣

関｢人殺してもうて慌てたんとちゃうか？｣

貴｢私は犯人がかるたの品々に愛着があり、乱雑に扱う事が出来なかったのだと思っています。｣

関｢探偵もAちゃんも、けったいなこと考えるんやなぁ。まぁ、どう推測しようとアンタらの勝手やけどな。何にせよ、僕には関係のないこっちゃ｣

平｢アンタ覚えてるか？ あの離れの廊下、床が軋むんや。ギシギシ言うねん｣

関｢それがどないした？｣

小(コ)｢あれだけの音だ、誰かが離れに入ってきたらすぐに気付くはずです。しかし、遺体に争った形跡はなかった｣

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