資料と杖が116 ページ34
マートルが誇らしげに話し始める
マ「オリーブ・ホーンビーが私の眼鏡の事を誂ったものだから、此処に隠れたの。鍵を掛けて泣いていたら、誰が入ってきたわ
何か変な事を云っていた。外国語だった、と思うわ
兎に角、厭だったのは、喋っているが
急に？…死んだ？
ポ「如何やって？」
マ「判らない。覚えてるのは大きな黄色い眼玉が2つ。躰全体がギュッと金縛りにあったみたいで、それからふーっと浮いて…
そして、又戻ってきたの。だって、オリーブ・ホーンビーに取っ憑いてやるって固く決めてたから__」
話を聞く限り、眼を見て死んだと考えても間違い無いだろう。なら、眼の持主はバジリスク…
ポ「其の眼玉、正確に云うと何処で見たの？」
マ「彼の辺り」
手洗台の辺りか…
一見した処、特別に変わった処は無いように見えるが…
ポ「スリザリン先生、此の蛇口…見てください」
『何か、あったか？』
蛇口の脇に、引っ搔いた様な小さな蛇の形が彫られている？
普通ならこんな事はしない。何かの助言か？
ポッター君が蛇口を捻ろうとする
マ「其の蛇口、毀れっぱなしよ」
ウ「ハリー、何か云ってみろよ。何かを蛇語で」
ポ「でも、ロン…先生は何か判りますか？」
『んー…否、判らないな』
如何したものか…
ポ「開け」
ウ「普通の言葉だよ」
ポ “開け”
『開いた…』
信じられない…
ポッター君が蛇語で話した途端、手洗台が沈み込み、太い
此れが［秘密の部屋］への入口
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表記に就いて
“”の中は蛇語が使われていたと御理解ください。多分、此の後も出てきます
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作者名：アルゲディ | 作成日時：2024年2月4日 21時
