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資料と杖が108 ページ26
4月が瞬く間に過ぎ、気が付けば5月の中旬になっていた
それと数日前、ダンブルドアから6月1日から平常通り期末試験を行うと言伝が来た
其の所為で先生達は試験問題の作成に追われている。何しろ、科目によっては合計5、6学年分の問題を1から作る必要が有るのだ
勿論、誤りが有ってはいけないので試験作成後は何度も眼を通す必要が有るのだが、マクゴナガル先生に依ると今回は其の作業の負担が減るそうだ
…理由は私という特に大きな仕事を持たない非正規教師がいるからだ。私はなんて便利な奴なンだ
先刻から出来たモノから順に次々と確認作業をしているが、想像を絶する程疲れる
問題用紙を読んで間違いを指摘するだけの作業ではあるが、一つ一つの問題の量が膨大だ。故に時間が掛かって仕方無い
最初は魔法を使う事も考えたが、それで誤りを見落して仕舞う可能性が有るので断念した
然し、疲れる原因は量の多さだけでは無い
「疾くし給え、スリザリン。我輩とて暇な訳では無い」
…理由は知らないが、異常に確認作業を急かしてくる先生がいるのだ
『スネイプ先生…後、数分だけ時間を呉れないか？問題の量が…其れに見間違えをしないように細心の注意を…』
ス「たった1学年の試験問題を確認するだけで57分も費やす必要は無かろう。時間が掛かるのは貴様が遅いだけだ」
チッ、本来は云い返したいが此処で口論すれば仕事が溜まる…
期末試験なんて無くなって仕舞えと思うのは後にも先にも此れ切りにしたい
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作者名：アルゲディ | 作成日時：2024年2月4日 21時
