3‐祭壇に捧げる生け贄 ページ6
『殲滅への道標‐撃退する浄化‐』
‐3
次はメッ!だよ!と私に指差して言う路琉芭にとてつもない殺意を沸かせ自分でも驚く程の眼光で睨んだ。その時に怯えて十メートル私から離れた路琉芭はこの際どうでも良い。
路琉芭がこの部屋に来た理由は私に注意するだけではない筈。況してや守護部隊の隊長である彼の事だ。それに学園の行事や守護位置の会議や資料の纏めやら仕事は山積みだと言う事はこの私が一番知っている。
『…それで、貴方が此処へ来た本当の理由は?』
「あはは…やっぱり鋭いね…。ボクが此処へ来た本当の理由なんだけど…もう少しで
『…嗚呼、今月の…』
もうそんな日が迫ってきているのかと思えば少し吐き気を感じる気もしなくはない。我が学院では毎月【スレイブ】の極「普通」の一般生徒数人から神々へ捧げる生け贄を選らばなこればならない。
捧げるならもっと高く値が付く様な生徒が良いだろうがそうもいかない。逆にスレイブは普通塗れの生活をしてきた穢れのない人だからこそ生け贄に最適なのだ。だからと言って選ぶのはどうかと思うのは私の意見だが、これもこの国の為であり仕方がないとしか言い様がないのだ。
『前回は生き血が新鮮でとても良かったと好評だったらしいわよ。だから、今回も同じ様に頼むって言われてたわね、学園長に』
「そうそう。相変わらず利益の話になると目が眩むんだからさ。あ、それと、生け贄に関しては何人か候補を挙げてるんだ」
今月も良さそうなんだけどな…と呟きながら路琉芭は私に生徒を纏めた資料を渡してきた為そっと資料を受け取り目を通してみる。
『…へぇ』
資料を見てみると実に興味深い。【
別に成績が悪い生徒じゃないし、寧ろ成績上位のスレイブ優等生の3年が揃っているのだし良いのではないだろうか…と言いたい所だったのだが、昔馴染みの名前が資料に記入されており、少しばかり目を見開いてしまった。
「あー…やっぱり気付いちゃった?鈴吾君が入ってるの」
『…まあ見てるからね』
気不味そうに言ってくる路琉芭にそう応える事しか出来なかった。
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碧@あおい(プロフ) - さぬきさん» そうですね、何時も何時も不安になることがあります。私は読者様に分かりやすい文章を見てほしいのですが、イマイチ上手く書けているかわからなくなるんです。それが改行の理由かも知れませね (2019年5月9日 22時) (レス) id: 7bbb5d9c34 (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 設定を見て、世界観すごく作り込まれてるなと感じました!地の文もしっかりしていていいです!しかし、3点リーダーは偶数個使うといいと思いました!あと、不自然に改行が初めの話に多いなと思いました。これからも頑張ってください! (2019年5月9日 19時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るみえーる | 作成日時:2019年4月20日 17時