姫の想うままに。【ヒプノシスマイク】 (ページ8)

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SIXTH.HAPPY BIRTHDAY ページ8

SIDE STORY

___今日は5月23日。

キスの日ではなく、私の誕生日の日だ。

…ああ、また1つ歳を重ねてしまった…と言う若者が考えない様な事を心の中で呟いた。

だが、20歳を超えて21歳になると言う事はまた大人の階段を登ったと言う事でもある。今じゃあんまり呑みはしないけど、お酒だって呑める。

いやー…大人って、過ぎる時間は早いけど自分の事は自分の事で欲しい物があれば仕事してお金を貯めて自分の手で買える事が出来る。

私は今、自由に出来て万々歳だ。

と言う事で、今日はゆっくりしよう。と思った次第。…だったのだが、「ぴーんぽーん☆」と言う地獄のインターホンが鳴ったので『…はい』と言う不機嫌そうな声を出しておいた。

本人には全く通用しないようだが。

___「やっほー☆ご機嫌斜めって感じだねA！」

出たよ、飴村乱数。

『おー…乱数君じゃないか…』

今日は何をしに家に来たんだ…？

あ、もしかしてー？

「そのもしかしてだよっ！お誕生日おめでとうA！」

『ひゃーありがとう乱数！』

どうやら『もしかして』が顔に出ていたらしいが乱数に誕生日プレゼントを貰った私の機嫌は頗る良くなった。

「早速だけど開けてみて！」

『はいはーい』

乱数にそう言われ綺麗にラッピングされた袋を丁寧に開けていくと、そこには高そうなアクセサリーが入っていた。

『な、何こんな高そうな物…』

「ふふっ！ぜーんぜん気にしなくて良いよーっ！Aの為の物だから奮発しておいたんだー！」

『ら、乱数…！』

何時も貰ってばかりで本当に申し訳ないと思うがこうやってプレゼント等をくれる乱数は最高の親友ちゃんだ。

『ありがとう…大切にする』

「うんうん！お出掛けする時もそれ着けていってね！」

私の好きな色の宝石が程良く散りばめられたネックレスやピアスをさして乱数はそう言った。

「……何時だって、僕はAの傍に居るからね……。」

『…？乱数…？』

乱数が何かボソッと呟いた気がするが「ううん、何も無いよ！」と笑いかけてきたので『おおん…』と返しておいた。

¨¨¨¨¨

(ネックレスｰ自分の大切なモノ)

(ピアスｰ何時も自分の存在を感じて欲しい)

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