検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,835 hit

プロローグ4話 もう面倒くさいんで、副題はたまにで ページ6

私はすくすくと育った。両親に大切に育てらた。そして6歳の誕生日の5ヶ月前のある日のことだ。

「実はなA、お前に大事な話があるんだよ
今な、私のお腹には」

「僕達の娘、つまり君の妹がいるんだよ」

『え?妹?』

どうしよう、私、今世もシスコン?!

前世の死因からお察しの通り、私、シスコンでした。はい。

『いつ?いつなの?!』

あまりにも勢い良すぎたのか若干引いている両親。

だが私は気にしない。今世こそ妹とハッピーライフを送るのだ!!!



しかし、現実はそう甘くなかった。3ヶ月後。

『お母さん!!お母さん!』

妹を産んだのも束の間、母が急死した。
医者曰く原因は不明らしい。私は冷えていく母の手を握ることしか出来なかった。

ただ、ずっと悲しんでいる訳にもいかなかった。妹を育てられるのは私と父しかいなかったからだ。だが、父は母を亡くしたショックから塞ぎ込んでしまった。最後の砦である私は、必然的に妹の、姉兼母なった。

妹と父との3人暮らしを始めてから2ヶ月が経ち、6歳になった私が今の生活に少しずつ慣れてきた時の事だった。

急に外が騒がしくなっていた。

しかし、それよりおむ つくさい。
まただ、最近妹の便がやたらゆるい。
これは一度医者に診てもらおうと思ったその瞬間。

目が絡む程の強い光が私の視界を襲った。
その数秒後に、ドカン、という大きな音を聞き、私爆風に呑まれて意識を失った。









この世界は不平等だ。

家族に恵まれず一人彷徨う者

家族に恵まれるも早々に一人になってしまった者

家族に恵まれるも決して相容れない者

そして、家族に恵まれるも引き離される者。





なんで私、一人ぼっちなの?

なんで、視界は真っ赤なの?

なんで鉄の臭いがするの?


目を覚ましてみれば見えるはずの妹の顔は無くて、
そして、伸ばせば握り返されるはずの手の指はずっと冷たくて。

伸ばした手は届かなくて


「おぉ、可愛いそうに、こんな小さいのに一人ぼっちとは。俺が引き取って育ててやろう」

誰だ?

嗚呼、意識が薄れていく。




今、 一人の少女の物語が今動き始めた。

0章1話 朝→←作者より



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 原作沿い , 転生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月21日 20時) (レス) @page8 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:銀狐流花 | 作成日時:2019年5月6日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。