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プロローグ3話 一聞は百見にしかず。 ページ4

目が覚めた。


ここはどこだ。私は死んだはずなのに。


おかしい


目の前に広がるのは


見知らぬじじい共の困り顔だった。


「やぁ、目が覚めましたかのぉ」

「これで一安心ですなぁ」


........

『あの、どちら様で?』

「これは失礼、私は意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)という(もの)でしてのぉ」

『大昔のみこと?』

「意富加牟豆美命ですのぉ」

『おーむかつくのみの人?』

「もう、桃ちゃんでいいですのぉ」

『いや、どっから桃出てきました?!』

「儂は道反大神(ちがえしのおおかみ)というものでしてなぁ」

『ちょっ、スルーですか?!』

「そして儂もスルーされましたなぁ 」

『あの、変人(あなたたち)のことはわかったんで、次の質問させて下さい。ここはどこですか?』

「よくぞ聞いてくれましたのぉ」

「ここは黄泉の国でしてなぁ」

『つまりは死後の世界と』

あれ、桃ちゃんは兎も角、道反大神って...聞いたことあるぞ?確か...

『ああああああ!!!道反大神って現世から黄泉への道を封じる()の名前だ!』

「おや、今時のパリピでも儂のことを知っているんですなぁ」

『いや、パリピって、神様がなんてこと言ってるんですか』

「いやぁ、今時の流行に付いて行きたくてですのぉ、次現世に行ったらタピるんですのぉ」

『タピるって....』

なんかもうJkみたいなノリだな

「ところで、もうすぐAさんの輪廻転生ですのぉ」

『へ?もう?』

驚いているうちに体が光り出す。


「何か最後に聞きたいことがあれば、何でも答えるんですなぁ」

『何でも?!じゃあ、私の妹はどうなったんですか?!生きてるんですか?!』

「あぁ、実はですのぉ」

「Aさんが死んだあと、警察が突入して無事保護されたですなぁ」

『良かった...』

『あの、諸々ありがとうございました』

「いや、いいんですのぉ。こうやって困っている人を助けるのが私の仕事ですからのぉ」

「来世では長生き出来るといいですなぁ」

体がだんだんと空気に溶けていき、最後に目の前に広がっていたのは

ジジイ共の笑顔だった。

作者より→←プロローグ2話 公共の場所でイチャつくな



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- 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2022年12月21日 20時) (レス) @page8 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀狐流花 | 作成日時:2019年5月6日 21時

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