便所飯 ページ6
学校で与えられる長い休み時間、それは私にとっては安息の時間とも言える。
購買で買ったパンを抱えて私はあるところへと向かう。『あるところ』というのは……
「ねえ、僕のクラスの子だよね！？」
後ろから、男とも女ともとれる元気な声が飛んできた。振り返ってみて、真っ先に飛び込んだのは黒い仮面だった。今日学校にやって来たアンダーバー君だ。
「教室はそっちじゃなかったと思うけど……どこ行くの？」
アンダーバー君は、至って不思議そうに首をかしげて私を見つめながら聞いてくる。今朝のような変な声ではなく、意外にも可愛らしさすら覚える喋り方。
「あの、教室だと食べづらいのでトイレに……便所飯ってやつです」
私は出来る限りの愛想笑いを浮かべるつもりで目を瞑る。そうして逃げるようにその場から離れんと走る。
「ちょっと、便所飯なんて汚ないだけだよ！食中毒起こしちゃうよ、すごく苦しくなっちゃうよ？」
逃げる私を止めるようにアンダーバー君は声をかけ直す。その言葉に思わず立ち止まる、彼も便所飯を体験したことがあるかのように……
「うん、分かるよ？便所飯って個室だから誰にも邪魔されないし、静かだし、いいかもしれないけどね……やっぱり不衛生だよ」
アンダーバー君が苦笑いを浮かべて私に言い続ける。
「……アンダーバー君も、体験したことがあるんだ」
「ん？そうだね。小学生の頃は皆と話すのも苦手だったし、だから毎日便所飯だったけど……それでお腹壊しちゃって。そのままアレだよ」
お腹を抱えてうつ向くジェスチャーをするアンダーバー君……ああ、アレしちゃったんだ。
「だからね、トイレでご飯はやめた方が良いよ、えっと……名前なんだっけ？」
アンダーバー君が微笑んでいる。つい私も釣られて笑う。
「私はルナだよ、よろしくね」
なんだか、彼とは仲良くできなくもない気がしてきた。本当かどうかは分からないけど……
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デ・ロイテル(プロフ) - 7位イイね (2018年10月9日 22時) (
レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - もう大丈夫だと思います (2018年9月28日 18時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - サイコパスさん» いいな〜、私まだアーカイブも見れてないんですよ。なんか、その様子がすぐに想像できてしまいますww (2018年9月12日 18時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - 楽しかったでホラーゲーム実況楽しかったです！アンさんが上手いのにアワアワしてる感じがまさに撲殺天使…ちなみに、リアタイで見れました( ≧∀≦)ノ (2018年9月12日 17時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - ありがとうございます！自分も好きなときに勝手にコメントする感じになるので、無理無く返信いただけるとありがたいです。 (2018年9月10日 10時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Olivie | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時：2018年5月10日 23時
