幻想の彼方 ページ26
こうして、アンダーバーは強制的に下校させられ、アンダーバー宅にて沈むように眠っていた。その間の執事たちの会話は……
「まさか、帰ってきてくれるとは思いませんでしたよ。でもなんで……」
「たまたまこちらへ出向くことがありましたので、国王の顔を見に来たついでに……」
「国王には直々に顔を合わせないつもりですか?」
「……ええ、会ってしまうと私も戻りたくなくなりますから」
二人は、ひっそりと噛み締めるようにその時間を過ごしていた。
暖かくさしこむ昼の光に身を預け、ゆったりとその時間を過ごしていた。
「素敵な仲間に囲まれているようで……ジョンの言った通り、充分にリア充を満喫しているようで私も嬉しいです」
執事の瞳には、ルナたちの姿が輝かしく見えたのだった。倒れたアンダーバーを最後まで見送ったり、ジョンのことを話題に持ちかけてくれたり、そしてアンダーバー国王をしっかりと支えてくれたり……
すっかり安心していたのだった。
「……長居してしまうと離れたくなくなります。私はそろそろ……」
「もう帰るのですか?今日は久々に、直に会えて嬉しかったです」
その言葉を交わし、二人はまた再開を誓って離れていった。
当のアンダーバー本人は、この時に執事が来た……という事実を一生知らないままであるのだ。
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デ・ロイテル(プロフ) - 7位イイね (2018年10月9日 22時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - もう大丈夫だと思います (2018年9月28日 18時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - サイコパスさん» いいな〜、私まだアーカイブも見れてないんですよ。なんか、その様子がすぐに想像できてしまいますww (2018年9月12日 18時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - 楽しかったでホラーゲーム実況楽しかったです!アンさんが上手いのにアワアワしてる感じがまさに撲殺天使…ちなみに、リアタイで見れました( ≧∀≦)ノ (2018年9月12日 17時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - ありがとうございます!自分も好きなときに勝手にコメントする感じになるので、無理無く返信いただけるとありがたいです。 (2018年9月10日 10時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Olivie | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時:2018年5月10日 23時