検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:13,239 hit

ページ16

アンダーバー君の部屋に招かれた。大きなお屋敷によく合っている広い部屋。アニメのポスターやグッズ、女の子のフィギュアが沢山あって、無駄のない部屋とは決して言えなかった。それでも、テレビも小さな冷蔵庫も、エアコンも完備してある。良いところのお坊っちゃん……ということかな?

「アンさん……本当にダメなのねぇ……」

カナタが苦笑いでアンダーバー君に言う。アンダーバー君は、本当に国語と英語が苦手だったらしい。
特に英語、途中から何を書いているのか分からなくなっていた……

「アンさん、これだと赤点濃厚だぞ……いや、マジで」

国語は、集中力の問題なんだと思う。途中まではできている。でも、英語は本当に絶望的過ぎる。

「だって……なに!?“I Underber love”って」

僕、アンダーバー、好き……

「日本語にしたら意味は分かるけど、英文としてはめちゃくちゃじゃない!自己紹介でbe動詞は大体欠かせないものだけど……それもひとつも無いじゃない!」

私は英語が好きだから、こういうのを見てしまうと熱くなってしまう。教えたくて仕方なくなる。

「お、おう……」

カイくんですら、驚くような表情を見せていた。
皆の目が不思議そうに私を見つめていた。
……こんなに声をあらげたのは、初めてかもしれない。そう思った瞬間に、恥ずかしくなってしまった。

「ごごごめんね?ちょっと間違ってる英語とか見ると、熱が入っちゃって……」

「う、うん!全然大丈夫だよ、もっと教えてくれない?」

アンダーバー君は、倒れかけていた体をすぐに机に向かい直して、ペンを持つ。



「なんか……あの二人、いい感じじゃね?」

と、トモがいう。それに応えるように、カイとカナタは頷く。

「へぇ〜……ルナが、そういう感情をねぇ?」

カナタが好奇心に満ち溢れた目で、二人を見つめる。

「僕を差し置いて、リア充になるなんて……」

口では恨み節のような物を語るカイも、その目は少し優しかった。

「でも……」

カナタがぽつりと口を開く。

「ルナって、かなり心を閉ざしやすいからね……まだアンさんを信じきっていないと思うよ?」

「ん、何?」

ルナが、三人で何かをしていることに気が付き、目を向ける。三人は慌てて『何でもない!』というが、ルナは不思議がるばかり……

期末テスト→←テスト勉強



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

デ・ロイテル(プロフ) - 7位イイね (2018年10月9日 22時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - もう大丈夫だと思います (2018年9月28日 18時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - サイコパスさん» いいな〜、私まだアーカイブも見れてないんですよ。なんか、その様子がすぐに想像できてしまいますww (2018年9月12日 18時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - 楽しかったでホラーゲーム実況楽しかったです!アンさんが上手いのにアワアワしてる感じがまさに撲殺天使…ちなみに、リアタイで見れました( ≧∀≦)ノ (2018年9月12日 17時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - ありがとうございます!自分も好きなときに勝手にコメントする感じになるので、無理無く返信いただけるとありがたいです。 (2018年9月10日 10時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Olivie | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry  
作成日時:2018年5月10日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。