1話 壁外からの来客 ページ2
No side
巨人も眠る暗い空の下、一人の女が壁外から壁を眺める
？「来たはいいがどうやって登ろうか…」
女は辺りを見回す。
？「あれは確か…」
女の目が一点を捉えた。
調査兵団"だった"者たちの班らしきものがあった。
？「あ〜…じじいがなんか腰につけてるやつがどうたらって言ってたなぁ」
近づいた女は、1人から"立体起動装置"を取り外す。
？「うわ…なんつー複雑な構造なんだろ…えっと…でっかい起動装置だっけ？
いや、なんか違うな…」
と独り言を言いながらも周りの兵を見ながらつけ方を考察し、つける
…その場に立ち尽くすこと5分。
？「どうするんだ、これ…」
と、その時スイッチを押した。
パシュッ。糸のようなものが近くの木に刺さる。
？「あれ？なんか出た…じゃあこれ押したらどうな……うわぁっ？！」
ーなんだこれぇぇぇ！！
女の悲鳴が、壁の上まで届くー
−壁の上
男1「なぁ、今の…聞いたか？」
男2「あ、あぁ。女の悲鳴…だよな。」
女の悲鳴を聞いた男達は不安げに話し始める。
男2「壁外からだ…まさか、調査兵団の生き残……お、おい！あれ！」
男2が指指した所には、壁を登っている女がいた。
？「慣れてきた慣れてきた。
一時はどうなるかと思ったけど」
女はあっという間に壁を登ると、男達に見向きもせず、壁内に見入っていた。
？「へぇ…これが壁内か。楽しそうな所だね。」
男達はしばしあっけにとられる。
女は、やっと男達に気付く。
？「ん？誰だお前ら。いや、いつからいたんだ？」
男達はやっと我を取り戻し、ブレードを女に向ける。
男1「それはこっちのセリフだ！貴様は誰だ？！なぜ壁外にいた！」
女は少し考えた後、ニッコリと笑った。
男達は、笑った意味がわからず固まる。
次の瞬間、男達の体は宙を舞う。
それが壁の上から落ちているということに男達は気づかなかった。いや、気付けなかった。
貴「A・ルドロスだ。よろしく」
男達は落ちる。グングンと50メートル下まで落ちる。
落ちた男達は、巨人にぶつかり、巨人は落ちた男達に気付く。
…この後男達の姿を見たものはいなかった。
貴「さぁて〜こっからどうしようかな…っと」
女…もといAは男達と違う方向に落ちた。
ミシッ…
着地したAの足は鈍い音と…
シュウ…
凄まじい量の蒸気を出していた。
貴「とりあえずグリシャさん探そうかな」
そして彼女は何事もなかったかのように
夜のシガンシナ区へと溶け込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まな | 作成日時：2015年9月20日 18時
