バレー好きのあいつは私の世界を変えてくれました4【HQ！】 (ページ14)

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閉幕ページ14

ー兎原side ー

奈「どうして庇うの？私なんか殴られて当然でしょ。私は…あんたに許されない事沢山した」

『…あんな怖い侑もう見たくないから｡それに、もうそんな風に思われてるのに慣れてるから』

何で？

私は侑と付き合いたい一心で邪魔者を消そうとしてるのに何でこいつは離れないの？

侑にとって特別な存在になりたかった｡

でも

侑にビンタされてわかった。

あいつに何やっても私が惨めに感じるだけだ｡

“慣れてる”

あいつの言葉を聞いて強いと思った。侑は女子ならみんな侑と付き合いたいって思う存在｡だけど侑に彼女がいると知ると一部はショックだったり侑が幸せならと思うかもしれない。

彼女に嫉妬したり嫌いになる人もいる｡その内の1人が私｡

彼女からしたら辛いはずなのに免疫がついてる。覚悟できてる。

もう何やってもだめだ。もう… どうでもいいや。今まで何やってたんだろう

今となっては馬鹿馬鹿しく感じる｡

「もういい…」

私は部屋を出る｡

侑「奈留」

侑に呼び止められた。

「何」

侑「もう二度と俺らの前に現れるな」

そんな怖い顔しなくても分かってるよ

私は病室を出て警察署に行って自首した。

「今まで…ごめんなさいっ…」

侑まで傷つけてしまったね。好きな人を傷つけるなんて片思い失格だ

1年半以上の叶わない恋は今日をもって幕を閉じた｡