振られ想われ 宮侑 ページ8
『...私...やっぱり侑
広い屋上にただ一人。
ここにおるとAと過ごした日々を思い出す。
俺の分の弁当作ってくれたり、飯食べさせてくれたり。一々顔真っ赤にして照れるAが可愛くてこのままずっと一緒にいたいと思った。いや、Aが隣におって当たり前やと思っとった。
さっきの出来事でその思い込みがあかんことやったと思い知らされた。
そうやん、俺が最初にAのこと好きになってAに近づきたくてAのことが知りたくて積極的関わってみたけどAはそもそも男子が苦手言うて中々好きなってくれるどころか関わってもくれんかったやん。
それでもAは俺と友達になりたいって一歩踏み出してくれて、好きになってくれたのに...
隣にいてくれること、当たり前やなかった...折角好きになってくれたのに、手放してしもうた...
あの時、無理に笑っていた時、何を考えてるのか聞けばよかった。後悔が押し寄せる。
『侑
久々の呼び方に頭を鈍器で殴られたような感覚が走った。
侑って呼んでや...
「...Aっ...Aっ...」
柄でもなく泣いてしまった。振られて泣くとか俺カッコ悪いなぁ。
兎「あ!いた!侑北さんに呼ばれてたよ!...って何で泣いてるの」
兎原が俺を探していたのか息を切らしながら来た。
「好きな女子に振られてな...ハハッかっこ悪いよなぁ...俺」
すると
ギュッ
兎「最近侑曇った顔ばっかしてる!私耐えられないよ...ねぇ、侑心の整理もつかずに突然なんだけどさ...私と、付き合わない?」
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作者名:うぃるうぃる | 作成日時:2022年1月15日 23時