独占欲 宮侑 ページ9
告白すると決めた日。結局告白することなく一日が終わった。
真美が転校してきてから、一緒に行動するようになってAちゃんと会うことがなくなった。
携帯で話しかけても既読がつかなくて、全く返事が来ない。
まさか避けられてるとか...?
それは...無いか。きっと塾とかで忙しいんや。
...今頃塾でAちゃんは悠太くんとかいうやつと一緒に、肩を並べて座って勉強してるんかな。
そんなん、いくら決まりでも嫌や。
付き合ってもないのにAちゃんが別の男と喋ってるだけでモヤモヤした気持ちになる。
これは...独占欲っちゅうやつか
真「あーくんどうした?ボーっとしてるけど」
侑「あぁ、すまん」
中学の時、俺は真美のことが好きやった。
真美がアメリカに行く時に約束した、日本に帰って来たら言いたいことがあるから帰って来いという約束。
言いたい言葉。
それは”俺と付き合って”
Aちゃんが好きになった今、真美に約束は撤回すると言わないといけない。
中学時代から俺たちは、友達以上恋人未満の関係だった。
ごめん、真美。俺は今、ずっとそばにいたい、守りたいって思える人が出来たんだ。
だから俺は、真美とこの関係を終わりたい。
14人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うぃるうぃる | 作成日時:2021年8月29日 23時